《ブッケンライフvol,3》職住接近 -CHOCOLATE BARをかじりながら-

 
 最近、自転車通勤のたった20分が、少し辛い。
 
 首都圏に電車通勤するサラリーマン達と比べたら随分楽な方ではあるが、たったこれだけの時間でも、この時期はなかなか堪える。随分贅沢な悩みだが、もっと近くだったら・・とは思ってしまう。
 
 仕事の場所を考えたとき、特に飲食店などは立地が命だ。しかし、賃料とのバランスや相性、流行り廃り・・様々な要因からそれに正解はない。そして良い場所を見つけたとしても将来的な競合店の進出までは予測できない。
 
 たとえ辺鄙な場所であっても、わざわざ遠くから駆けつけてくる名所的なお店も沢山あることだし、そう考えると何を基準に決めれば良いか、迷いは尽きないところ。
 
 
ーーさて、南区高宮に11月、小洒落たカフェバーが誕生した。名前を「CHOCOLATE BAR」という。こちらを経営するのが宮内さんご夫妻。宮内さんとは、3年前にご自宅を仲介させて頂いてからのご縁だ。当時は市内の人気飲食店にお勤めだったお二人。いずれは自分たちの店を、というのは聞いていた。
 

 
 お店は高宮通りから一本入った閑静な住宅街にある。前の人通りは決して多くないが、近隣の門構えなどから、品の良さを感じるエリアで、公園も近い。高宮特有の坂もほぼ上がらずに済む。
 
 ただ、以前は確か、藤崎・室見エリアを希望していたはず。たまたま自宅近くに空き店舗を見つけたのと、お子さんの小学校が近いから、というのがこちらに切り替えた理由だそうだ。
 
 そう、職住接近。これに”学”も付けば最強。もちろん、色々な事情があって全員が全員叶うことではないが、近いに越したことはない。通勤時間を節約した分、家族と過ごす時間、睡眠、趣味の時間が長くなるし、何かあればすぐ各々へ行くことができる。(忘れ物の多い自分など、特に重要だ!)
 
 お店を決める上で、お客さんが来やすい場所はもちろん大事だが、もっと自分たち、働き手側にフォーカスしても良い気がする。店を長く続けていくために、いかに家族が健康に、円満でいられるか、そのひとつのポイントが「近い」ということ。
 
 そう考えると、宮内さんご夫妻の選択は羨ましいぐらい、ベストではないだろうか。
 
 更に付け加えるとすれば、この物件は彼ら自身で探したというのも大きい。近所なので、前から気になっていたそうだ。自分で見つけると愛着がわくし、聞けば、内装もできるところは自分たちで施したというから尚更だろう。(くれぐれも不動産は自分で探してくださいと言っているわけではないので、念のため!笑)
 

 
 最後に、「CHOCOLATE BAR」、オススメしたい。有名店で腕を磨いたご主人の多彩な料理から、デザート、一杯のコーヒーだけでも。店名になっているチョコレートバーも頂いたが、沢山のチョコを一気に凝縮したような濃厚さに驚いた。
 
 何より、いつも自然体なお二人、そしてセンスの良さは、お店を運営する上で大事な要素。早速、”インスタ女子”たちが嗅ぎつけてきているそうだが、それぐらいこちら側も自然体で入れるお店である。是非。
 

 
– CHOCOLATE BAR –
福岡市南区高宮1-11-22 1F
TEL 092-753-9290
open 10:00〜22:00 / 定休 日曜(変更の可能性あり)

お店のInstagramはこちら
 
 
(osaki)

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